CELL(セル)/ エクセル対応 2016 2013 2010 2007 / 使用頻度:★★★ 便利度:★★★
Excel関数:CELL(検査の種類,対象範囲)
CELL関数は、指定したセルの書式や位置、セル内のデータについての情報を取得するExcel関数です。取得した情報は、数値や記号、文字を返り値として表示します。検査の種類に指定できる内容とCELL関数で返される情報は下表のようになります。
検査の種類 | CELL関数で返される情報 |
"address" | 対象範囲の左上隅にあるセル参照を表す文字列 |
"col" | 対象範囲の左上隅にあるセルの列番号 |
"color" | 負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合は 「1」、設定されていいない場合は 「0」 |
"contents" | 対象範囲の左上隅にあるセルの値 |
"filename" | 対象範囲を含むファイルのフル パス名 |
保存されていない場合は、「""」(空白文字列) | |
"format" | セルの表示形式に対応する文字列を表示する。なお、負の数を色で表す書式を設定している場合、文字列定数の末尾に「-」が付く。また、数値を()カッコで囲む書式を設定している場合、文字列定数の末尾に「()」が付く。 |
"parentheses" | 正の値またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は 「1」、設定されていない場合は 「0」 |
"prefix" | 指定したセル内のデータが文字列の場合、セル内の文字配置を文字列定数で表示 ・セルが左詰めの文字列 「’」(単一引用符) ・右詰めの文字列 「"」(二重引用符) ・中央揃えの文字列 「^」(キャレット) ・両揃えの文字列 「¥」(円記号) ・それ以外のデータ 「""」(空白文字列) |
"protect" | セルがロックされていない場合は 「0」、されている場合は 「1」 |
"row" | 対象範囲の左上隅にあるセルの行番号 |
"type" | セル内のデータ型を文字列定数で表示 ・空白の場合 「b」 ・文字列 「l」 ・その他の値 「v」 |
"width" | 小数点以下を切り捨てた整数のセル幅 |
【例題】指定したセルの情報を取得する
CELL関数を使用し、指定された範囲のセル「B11」を「C3」~「C9」に指定した検査の種類の各情報を取得します。なお、検査の種類を書式内に直接指定する場合は、「”」で囲みます。他の関数と組み合わせて使用することが多いExcel関数でもあります。